文学フリマ初参加! 『「國威宣揚」と書いてある石碑の本』を頒布します

 

新しいことをする前にはちょっと憂鬱になりつつも、何かが起こるのを期待して気持ちが波のように揺れていく。

今、気分はsin関数だ。

11月11日、初めて「文学フリマ」に参加します。

c.bunfree.net

 

作った本の概要

今回、初めて同人誌というものを作った。その名も『「國威宣揚」と書いてある石碑の本』。

國威宣揚碑、知っているだろうか。簡単にいうと、「戦前~戦時中に建てられた国旗掲揚台の一種」だ。

戦時に国民の意識を上げるために各地で建てられた國威宣揚碑。しかし、戦後は一転して邪魔ものとなり、多くは撤去されることとなる。そんな中、あるものは文字を削られながら、あるものは目だないようにされながらも残ったものがあった。

本誌では、東京に残っている國威宣揚碑42か所を実際に訪れ、その歴史を丁寧にひも解いていく一冊となっている。

c.bunfree.net

 

思い入れ

國威宣揚碑に出会ったのは2021年のことだ。散歩していると突然道をふさぐように現れた謎の石碑。それが國威宣揚碑だった。

何者なんだろう。気になって調べ、記事にまとめた。

tenyard.hatenadiary.jp

書いたあとに心残りがあった。「おもしろ記事」としての体裁を優先したため、國威宣揚碑のほんの表層しか紹介できなかったからだ。

もっと深く調べたい。もっと深く知ってほしい。そんなときに出会ったのが「文学フリマ」という存在だった。

よし、文学フリマを目標に國威宣揚碑の本を作ろう。

こうして、國威宣揚碑を回る日々が始まった。記事を書いた当時は20か所回っただけだったのだが、今回は知りうる限り都内の國威宣揚碑を全部回ることができた。全部で42か所もあった。

こうして生まれたのが今回初出品する同人誌『「國威宣揚」と書いてある石碑の本』となる。

 

来てくれると喜びます!

自分で好きなものを作り目の前で買ってもらう。あまりにも初めてのことだ。果たして気に入ってくれる人はいるのか。そもそも興味を持ってくれる人はいるのか。

もしかしたら、会場で生まれたてのシカのようにぷるぷる小さくなっているかもしれない。

なので、もし興味のある方は来ていただけると嬉しいです。喜びます。

何なら本に興味なくてもいいので! 僕が管理してる「こういうニュースだけ見ていたいbot」の話を聞きたいとかでも全然いいので!

それだけ不安と期待が交っている中ですが、まあうまくいかなくてもいい経験にはなると思うので、考えすぎずに楽しんでいこうと思います。

では、11月11日、よろしくお願いします!

 

出展の情報

イベント名:文学フリマ東京37
サークル名:足跡を辿る
作者:あわうみ
ブース番号:せ-51
本の題名:「國威宣揚」と書いてある石碑の本
価格:500円

 

※「國威宣揚碑を全部回ることができた」と書いたが、府中にも1基あることを入稿後に知ったので、厳密には1か所行けていなかったりする。今度行かないと!